2015.07.29

作品紹介 / 柴田祥『blazing 十和田市 蔦沼』

ETC

青森県蔦沼、朝陽が当たると紅葉した樹々たちが真っ赤に浮かび上がり、大きな沼に映り込むことで有名な場所です。
そして写真家 柴田祥は、あえて盛りを少し過ぎたシーンを狙います。しかしながらこの日は分厚い雲に阻まれて朝陽は出ず、同じ場所にカメラを構えていた100名近い写真家たちが撤収したあと、ほんの数分だけ雲間から陽が射して、スポットライトを当てたかのように、ここが照らされたと言う。画面の周辺が少し暗くなっているのはフォトショップなどのレタッチをした訳ではなく、リアルな光景だそうだ。
このタイミングでカメラを持って居合わせることが出来るというのも、自然写真家として大事な才能のひとつだと思う。

ちなみにこの作品は、世界的フォトコンテストであるナショナル・ジオグラフィックのPhoto of the Dayに選ばれた一枚です。

柴田 祥 写真展 拝啓 死にゆく季節
会  期 7月25日[土]-8月8日[土] open 11:00-19:00
入場無料 会期中無休
会  場 Island Gallery
     東京都中央区京橋1-5-5 B1 tel / 03-3517-2125
協  賛 マルマン株式会社 Canson Infinity

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