2013.07.10
名嘉睦稔展示作品のご紹介 / 「連鳴」
こんにちは。Island Galleryスタッフのりえです。7月に入り、街で浴衣姿の女性を見かけるようになりました。夏祭りや花火大会など、これから賑やかな季節です。
さて、Island Galleryで開催中の名嘉睦稔 真南風展 / 後期「神々の風」展示作品より『連鳴(つれなり)』をご紹介します。空に浮かぶ神様たちを描いた中空神々シリーズの一つで、流れる雲のように舞いながら優しく島を見守る姿が素敵に描かれています。
沖縄には「ウナイ神」と呼ばれる姉妹の神様がいるといわれています。男性を加護するのは女性だという考えから、男性が出かける前に自分の妹やお姉さんに声をかけてもらうことでウナイ神に守ってもらうそうです。ボクネンさんの作品を見ていると東京にいても空の表情の中に神様がいるんじゃないかとじっと眺めしまいます。
最後にボクネンさんの素敵な言葉をご紹介します。
心の中にくっきりと水平線の糸が刻まれていました。小さい頃よく雲を眺めましたよ。終日あきずに見上げていたある日、青い神様が「糸の上」をゆっくりとした足どりで歩いてゆくのを見てしまいました。
空全体がゆれるように動いている様は、母がよくぼくを包んだあの懐のまったり感と似ていて、不思議な気持ち良さでした。 琉球新報記事「風の島」より抜粋
後期 神々の風
7月6日[土]-15日[月] 会期中無休 入場無料OPEN 11:00-19:00