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田中長徳写真展『屋根裏プラハ』 / 2月11日(土)~26日(日)

2011年10月にプラハで撮影された800枚に及ぶショットの中から50点を選りすぐり展示いたします。そして本展と連動したエッセイ集『屋根裏プラハ』が、新潮社より1月末にリリースされます。会期中には作家来廊サイン会を予定しています。
 
田中長徳写真展『屋根裏プラハ』
会 期 | 2月11日(土)~26日(日) open 11:00-19:00 会期中無休
会 場 | Island Gallery
作家来廊 | 2月26日(日) 14時~

ギャラリートーク | 2月18日(土)・26日(日) 14:00 start ※予約不要 
 
カメラはM5でレンズはソ連製の1930年代に制作されたFED 28mm f4.5である。これはなかなか不思議な描写のレンズだ。
展覧会のタイトルは「屋根裏プラハ」。つまり新潮社から月末に出るエッセイ集と同じタイトルだ。

スナップが面白いのは、人間が想像する限界を超えた不思議なシーンをそこに創造してくれることにある。プラハの旧市街を歩行中に教会の側面のあれは何というのか、よく聖像などを安置する、窪みがあるがそこにキッチな落書きがされてあった。
それが面白いので撮影して、そのまま歩行して教会の正面に出た。そしたらそこで男が教会に梯子をかけていたのである。

教会は巨大な建築であるから、足場も梯子も何の不思議なことはないのだけど、この場合、その行為がまるで「夜空に梯子をかけている」とか、「天国に向かって梯子をかける」ような風に思えたのが自分でも愉快だった。これはある種の見立てと言ってよかろう。

その理由はこの教会のファサードがまるでしっくいで固めたような、真っ白の壁面であってそれが無限の空間とか到達不可能は距離とかいうシンボル的な印象を与えたからのようである。

それで単に労働者が仕事で教会のファサードの修理をしているだけの日常の光景がそのままにジャンプシフトして、なにか人類が神様の所にまで到達しようとして梯子をかけているように見えた。

そういうスナップの仕事には、カラーよりもモノクロが似合うのは、カラーだとそれが単に現実のコピーになってそれ以上に出ない為であろう。モノクロはその意味で「この世界をどのように認識しているのか」という問いが発せられるからそれだけ、哲学的な視点なのである。

田中長徳

 
 

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