2013.03.17

名嘉睦稔木版画展 展示作品のご紹介 / 「月夜の浜口」

ETC

こんにちは。Island Gallery店長のさおりです。東京では例年より早く桜開花宣言が出ました。お花見は来週が見頃でしょうか。楽しみです。

さて、Island Galleryで開催中の名嘉睦稔木版画展「人魚の恋」~ふたつの人魚夜話より~展示作品より『月夜の浜口』をご紹介します。こちらは2003年に出版された版画絵本『紅逢黒逢の刻』第一話『人魚夜話』の為に制作された作品で、絵本の最初のページに登場する満月が印象的な作品です。浜辺へと降りる道が、そのまま海に浮かぶ月の路へと続いています。物語の主役の二人が出会う、満月の晩を描いています。

むかし むかし 望の月夜 冬のことだった

遠く潮は引き下がり
海鳴りは干瀬の裏にこもって 静かになった
風は死に絶え
月明かりは いよいよ煌々として
昼のようだった

名嘉睦稔『人魚夜話』より

数年前にボクネンさんの生まれ島である伊是名島へ行った時、ちょうど満月でした。月明かりに照らされ、景色が青く浮き上がって見え幻想的だったのを思い出しました。伊是名島で少年時代を過ごしたからこそ、満月や三日月、草の間から見た月などさまざまな月が作品に登場するのでしょうね。ボクネンさんが月を見て感動した気持ちが伝わって来るようです。

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+名嘉睦稔木版画展「人魚の恋」~ふたつの人魚夜話より~

3月9日(土)~23日(土)※会期中無休
OPEN 11:00-19:00

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