2013.11.22
名嘉睦稔木版画展「アトリエから世界へ」 / 「戌のあけもどろ」のご紹介。
こんにちは。Island Gallery店長のさおりです。展示作品より私の大好きな作品「戌のあけもどろ」のご紹介です。野犬との対決を経験したことがあると語るボクネンさん。のんびりとしたコーギー犬を家で飼っている私には想像もつかない世界なのですが、さすがボクネンさんは様々な自然の中での体験を通して作品が生み出されているのだなと感じます。
さて、こちらは野良犬のお母さんが描かれた迫力ある作品です。まるで犬の目線で描かれたような、不思議な構図です。この作品への素敵なコメントがありますので、一部抜粋してご紹介します。
「戌のあけもどろ」
さあ、新しい一日の開始です。
犬の母さんが背伸びをすると、子供も真似ます。鼻を高くして風を嗅ぐと、それも真似ます。六匹もいると各々のやり方があって一様ではありません。しかしいずれの子も母さんのやる事を、自分の方法で観ています。生き残る為に学ぶのです。
意を決したように母さん犬が歩き出しました。太陽に背を向けると前方に長い影ができます。その影に小さな影がまとわりつくようにして、賑やかなそれは藪の中へ消えました。
尚、本日よりこちらの「戌のあけもどろ」を含めた11作品が新たにオンラインショップギャラリーでご覧頂けるようになりました。