アーカイブ

© Island Gallery All rights reserved.

20159/5

作品紹介 / 安斉紗織『Ha 深呼吸』

南国の花の代表選手ともいうべきは、やはりこのハイビスカスでしょうか。沖縄では『あかばな』と言ったりします。大胆にも赤い花を白く現像し、金彩で縁取り、ほんのりと黄色や薄ピンクで彩色をしています。ベースになっているモノクロームのプリントの質感が素晴らしいので、彩色された部分が更に輝きを増しているようです。

さて、安斉紗織が敬愛している沖縄の版画家 名嘉睦稔(なか ぼくねん)さんから、展覧会に寄せて、メッセージが届きました。実はこの彩色写真のヒントとなったのは、ボクネンさんの裏手彩色木版画だったりします。

展覧会によせて

 紗織さんが作家の道に転身すると聞いて喜んだ。少々驚きはしたのだが、不思議ではない。元々表現者の素養があるからなのだが、もう少し後の事だと思っていた。突然のように聞いたので、感じ入った。彼女の決意のあるところに、大いなる敬意を表したい。
画廊の仕事においては責任をきちっとこなし、信頼も厚く、ボクなどはまったく頼りっぱなしでいたわけだが、なるほど、ウズウズしていたのだな。
描いた絵を見せられた時にも、また感動した。それは写真を加工したものに、更に肉筆で描き足していく方法のものだったが、作品は、清らかな睡蓮の一輪だった。
写真を作品にするには必要なインスピレーションがなければならないが、そこから更に奥に潜む画想を感じ取り、肉筆を加えて引きづり出そうというわけである。よって、写真とは言えず、かといって肉筆のみで成り立った絵とも断言できず、これはもう別の名称を与えた方が良いと言える様式である。
紗織さんは自分で撮った写真の中に、自分が描きたい絵を観ているのだ。それは写真を撮らないと見えてこない、切れない関係のものだろう。ということは写真も絶えず撮らねば、絵を描けないと言う事である。大変だけれどこれは面白い。
ひとつの様式(スタイル)を確立する存在に成り得るわけだ。それには沢山描くことが必要である。質を捨てて、ひたすら量に勇み立って進む事だと、ボクなどは考える。
人生の新たな岐路に立つ貴女に、心より敬意と称賛を表し、展覧会の成功を祈念する。

2015年8月26日
名嘉睦稔

本日15時より、イベントがあります。イベントと言っても、ゆるいTea Partyなので、土曜日の午後にIsland Galleryでお茶しませんかとのお誘いです。

__Tea Party________________________
9月5日 15:00 Start 参加自由 入場無料
土曜の午後をIsland Galleryで過ごしませんか。
 
 
 

関連記事

コメントは利用できません。

悠々春待 ゆうゆうとはるをまつ / Island Gallery

息吹と鼓動を感じる命の棲家、郷愁抱く情緒ある異国風景、優しく切り取られた日常の一瞬。それぞれの感性から生まれたぬくもりを感じるアートフォトを…

20191/11

彩色写真画家 安斉紗織と和ガラス

本日初日、彩色写真画家の安斉紗織が在廊しました。 3月に開催する個展のメインビジュアルとして、今回特別出品した新作の前で記念撮影。 …

[大阪] 宮沢和史詩写真展『Mi Buenos Aires Querido~我が愛しのブエノスアイレス~』

2018年11月に開催した『宮沢和史詩写真展~我が愛しのブエノスアイレス~』ですが、大阪でも開催が決定しました。 元THE BOOMの…

20191/13

参加写真家勢揃い / 初春夢幻 HatsuHaruMugen

今日は三人の写真家が勢揃いしました。 とても豪華ですね。 左から、藪崎次郎さん、安斉紗織さん、栗田ゆがさん。 各作家の在廊…

初春夢幻 HatsuHaruMugen / Island Gallery

雄大に幻想を纏う富士、美しく舞う花鳥風月、彩りが癒やしを誘う風景。三者三様が競うように美を織りなす幽玄な世界で新春を祝います。美しい名作の数…

ページ上部へ戻る