2014.11.03

名嘉睦稔木版画展 / 作品紹介「緑門通過」

ETC

緑門通過こんにちは。Island Gallery店長のさおりです。「文化の日」いかがお過ごしでしょうか。Island Galleryでは名嘉睦稔木版画展「こころに渡る風 南島の風景」を開催しています。アート鑑賞にぜひお立ち寄りください。

展示作品より私のオススメ作品のご紹介です。特に人気の高い「緑門(りょくもん)」を描いた2012年制作の作品『緑門通過』です。私はボクネンさんの生まれ島・伊是名へ行ってこんな風景を見つけては、つい「ボクネンさんの絵の世界みたい!」とはしゃいでしまいます。この作品でも印象的な「光と影のコントラスト」についてお話している素敵なインタビューをご紹介します。

伊是名という集落に、たぶん日本一だろうけど、ということは日本一だと思うけど、いいデイゴの木がある。このデイゴの木の下から西を向いた所にフクギのトンネルがあって、その暗がりの向こうに強烈な光が見えるんだよね。

僕は結構無意識のうちに、光と影のコントラストが強烈な絵を描いてしまう。特別に意識しているわけじゃないけど、もしかしたら、あの風景の記憶が、一つの要因になっているかもしれない。

それはとてもきれいな景色で、原初的、根本的な感じもある。基本的に、誰が見てもすごく満足する景色だと思うよ。そう考えると牛もあの下ではすごくくつろいでいたような感じがするな。強い日光というのは生き物を殺さんばかりだからね。そうすると、岩の陰であるとか、木の陰であるとか、暗がりというのはある意味、生命を保証するようなものだから。
名嘉睦稔 (雑誌インタビューより一部抜粋) 

+名嘉睦稔木版画展 / こころに渡る風 南島の風景 11月1日[土]-16日[日]

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