2016.06.10
映画『地球交響曲』の龍村仁監督より、メッセージをいただきました。
「“こんな色に染めたい”と思い、あがけばあがくほど挫折ですよね。
それより芭蕉(糸)紅露(染料)の中に秘む 魂(マブヤー)が生き続けることを願って、やさしく、繊細に扱っている内に自然に顕れる色、その時、ああ、この色こそが求めていた色だったんだ、とわかるんです」
20世紀に途絶えた沖縄・西表島の芭蕉布の伝統を21世紀に甦らせた染織美術家、石垣昭子さん(地球交響曲第五番)の言霊である。
彩色写真画家、安斉紗織さんは石垣さんの弟子となって美しい芭蕉布の復活を手伝い、学んだ女性である。彼女の写真の中には、石垣さんの美術家としての魂と西表島の自然の叡智が秘められている。
「美」とは、生命を生み、育んだ宇宙の意志の顕れなのかも知れないと私は思っている。
安斉紗織 彩色写真画展『 みるやかなやの花』
会 期 2016年6月3日[金]-12日[日] 11:00-19:00
入場無料 会期中無休
会 場 Island Gallery
東京都中央区京橋1-5-5 B1
phone / 03-3517-2125
協 賛 マルマン株式会社 Canson Infinity
フランス菓子 エリティエ※全日作家在廊します。