作品紹介 / 山本謙治『大根やぐらを建てる農家たち No.1』
こんにちは。Island Galleryスタッフの水絵です。開催中の山本謙治写真展『大根百景』は本日で4日目。漬物用大根の一大産地である宮崎県宮崎市田野町を舞台に、「大根やぐら」という風物をメインに捉えた作品群は、「大根」や「農業風景」といったものに抱いていた概念を覆されるような気迫を放っています。今回はその中から、私のお気に入りの作品を紹介させていただきます。
『大根やぐらを建てる農家たち No.1』は、収穫した大根を屋外で乾燥させるため農家の人たちが建造する「大根やぐら」に大根がかけられる前の様子を撮影した1枚。縦木には丸太を、横木には竹を組み合わせて作られた三角形の巨大なやぐらは、作家がトークで語った通り、宮崎の人には秋の農業風景としてあまりに見慣れたものかもしれません。けれどこの作品の中で、作家の新鮮な驚きに満ちた眼を通して観ると、それはとても不思議な風景になります。少し下からの視点も相まって、彫刻作品のようにも、大きな動物の骨格のようにも見えてくるようです。大胆にまるごとやぐらを収めた迫力の画面を、ぜひオリジナルプリントでご覧いただければと思います。
本日も17時から作家が在廊いたします。
皆様のご来廊、心からお待ちしております。
山本謙治写真展 / 大根百景
会 期 2017年9月30日[土]-10月9日[月]
入場無料 会期中無休
会 場 Island Gallery
東京都中央区京橋1-5-5 B1 tel / 03-3517-2125
協 賛 マルマン株式会社 Canson Infinity
作家在廊日
13:00-17:00 9月30日(土)・10月1日(日)・7日(土)・8日(日)・9日(月祝)
17:00-19:00 10月2日(月)-6日(金)