2017.06.08

作品紹介 / 安斉紗織『祝桜』

ETC

『彩色写真画』ってなんですか?
こんな疑問が寄せられている。

元々は明治時代にまだカラー写真が登場してなかった時に、モノクロ写真を鮮やかな色で彩色したのが始まりだ。それは横浜辺りで、外国人向けのポストカードやガイドブックなどに使われていたとのこと。今でも骨董として当時のモノが流通している。
実は以前に坂崎幸之助さんに、実物を見せていただいたことがある。結構なコレクターだったのだ。なんとも幅が広いコレクションだ。

さて安斉紗織の彩色写真画だが、これは明治時代のときのとは、ある意味、技法は同じだが、そもそもの生い立ちが異なる。現代はもちろんデジタル時代真っ只中だし、好むと好まざると、一部の特殊なデジタルカメラを除いてはカラーで撮影されることになる。よってモノクロに仕上げたいときは、ここから変換することになる。

カラー写真をモノクロに仕上げたいと思うのは、ある意味理解出来るが、安斉紗織は更にここから彩色をする必然性は何なのだろうか。
現代のカメラは、これでもかっと言うくらい高画質で撮影が出来るし、カラー情報も完璧に近いデータが得られる。あえてカラー情報をグレースケールに変換して、彩色する理由は如何に? つづく。 / Hideo Ishijima

安斉紗織 彩色写真画展『さくら』
会  期 2017年6月3日[土]-11日[日]
入場無料 会期中無休 / OPEN 11:00-19:00
会  場 Island Gallery
     東京都中央区京橋1-5-5 B1 tel / 03-3517-2125
協  賛 マルマン株式会社 Canson Infinity


アフタヌーンティータイム
毎日 15:00-17:00

美味しいお飲物とスイーツをご用意しております。午後のひと時をゆったりとおしゃべりを楽しみながら、ご一緒できれば嬉しいです。みなさまのご来廊を心よりお待ちしております。

 

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