名嘉睦稔木版画展 展示作品のご紹介 / 中空神々シリーズ「散光」
こんにちは。Island Gallery店長のさおりです。暖かくなったのもつかの間、先日は京橋にも雪が舞い寒さが再び戻ってきました。こんな寒い日はボクネン作品で体の中から温まってくださいね。
さて、開催中の名嘉睦稔木版画展「春のうた~南島からの贈り物~」展示作品より、中空神々シリーズ『散光』をご紹介します。神々しい光の中に女神様と女神様を支えるように浮かぶ男性神。その足元には沖縄で「ニライカナイ」と呼ばれている、海のはるか遠くにあると伝えられている極楽浄土の島影が見え、その方向へ向かって祈りを捧げる神人(かみんちゅう)達が描かれています。神々が私達をあたたかく見守ってくれる様子が伝わってくる作品です。じっくり見るとその光を浴びた花々や動物の中にはコウモリや鶏までいるんです。人間も動物も植物も皆一緒に光を浴びて気持ちよさそうです。中空(なかべ)に浮かぶ神々ついてのボクネンさんの素敵な言葉をご紹介します。
【中空】
見渡す水平線を眺めていて、しばらくの内に中空に眼を移すと、俄にざわめきだって、やがて人に近い現象がそこに出現する。 それは、薄い緑や水色や淡い紅色である場合が多いが、たなびく様にして衣が揺らめくとと、どうにもぼくには神様に思えてならず、見入ってしまうのである。(南島「中空」より一部抜粋)
こちらの作品は現在、Island Galleryにてご覧頂けます。ぜひ原画のパワーを感じていただきたいなと思います。
日曜は休廊ですが、2月9日(土)11日(月・祝)は営業しております。皆様のお越しをお待ちしております。
春のうた~南島からの贈り物~
名嘉睦稔木版画展
1月25日(金)~2月16日(土)
日曜休廊 11:00-19:00
Island Gallery
東京都中央区京橋1-5-5 B1
tel / 03-3517-2125
【関連サイト】
+名嘉睦稔 プレアート「散光」
+展示作品のご紹介 / 「響むあけもどろ」
+名嘉睦稔木版画展 展示作品のご紹介と「裏手彩色木版画」制作方法について
+名嘉睦稔 プレアート「響むあけもどろ」
+名嘉睦稔の生まれ島 沖縄の伊是名島のお話